まさかの「最安プラン」?! (東京電力「プレミアムプラン」)

(家庭向け電力の「小売自由化」が目前<2016.4.1スタート>)
この2月、東電さんからウチに「プレミアムプラン」の「ご試算書」なるものが届きました。
「自由化到来で、東電さんも焦ってるんだなあ・・・」というのが第一印象。
「新電力会社」のほうが安いに決まってるとの先入観があり、そのうえ画像のとおり東電さんの試算結果は年間で僅か¥600(!)安くなるとの内容です。
当然ながら、私のジャッジは「ダメだコリャ!」となり、このプランは棚上げにしました。
でも、ウチのケースで精査・試算してみると、後述のとおり、東電さんのこのプランはかなり料金節約になります。
画像

なお、東電の「プレミアムプラン」の従量料金(月額)は、「最初の400kwhまでは定額で¥9700」となりますので、電気の使用量が毎月400kwhを超えるお宅でないとメリットはないと思われます。

<2016.3.20緊急追記(1)>
今迄ノーマークだった「looopでんき」の「ビジネスプラン」がウチにとって最安料金になりそうです。
https://looop-denki.com/low-v/
この会社は3月始めに新電力プラン(小売向け)を発表したばかりの「後発」で、設立後5年のベンチャー企業(太陽光発電で注目)のようですが、「基本料無し」と「自然派」が売りです。
東電・従量電灯C契約のウチが乗り換える場合、「looopでんき」(「ビジネスプラン」)の従量単価は一律に¥27/kwh(税込)となり、ダントツの料金節約が期待できそうです。
大企業の系列ではないベンチャー企業にウチの電気を委ねて大丈夫かとの不安もありますが、東電「プレミアムプラン」の申込みは当面見合わせて、「looopでんき」をジックリ検討することにしました。
今日(3/20)現在、価格コムの新電力比較サイトでは「looopでんき」は完全に無視されていますが、その理由は分かりません。
一方、有力な比較サイト(「エネチェンジ」)は、しっかり「looopでんき」も取り上げています。
https://enechange.jp/

<2016.3.22 緊急追記(2)>
今迄ノーマークだった「みんな電力」の「スタンダードプラン」がウチ(東電「従量電灯C<13KVA>)にとって最安料金になりそうです。(上記の「LOOOPでんき」よりも大幅に低料金!)

但し、破格の従量料金(¥23.7/kwh)は、「第1期試験サービス」(4月から供給開始)契約が対象で、その販売は既に終了しています。
次回販売分は6月から供給開始のようですが、この破格料金が維持されるかは分かりません。
http://enect.jp/power_service/

この会社(みんな電力㈱)も設立5年のベンチャー企業で、三井住友銀行系のベンチャーキャピタルが出資しているようです。
次回販売分の従量料金は不確定(多分、料金UP?)ですので、悩ましいところです。

価格コムの試算サイトでは、「ベンチャー企業」を除外する方針かと思われましたが、同サイトにはコテコテのベンチャー企業である「みんな電力」がリストアップされています。
でも、ウチの場合、同サイトで試算すればダントツお得な電力会社として「みんな電力」がヒットするはずなのに、ヒットしないのです。現在、同社が「契約受付休止中」のためでしょうか?
なお、中立・公正が売り(?)の「エネチェンジ」サイトには、どういう訳か「みんな電力」は載っていません。

さてさて、どうしたものか・・・。

(「検針票」って分かりにくい)
●あの3.11震災の電力危機をキッカケに、大きく言えば「日本の電力問題」を考え、卑近で言えば「ウチの電気代を何とかしたい」との思いは募っていました。
でも、ウチの電力契約がどんな内容で、どう算出されているのかも知らず電気代を払い続けていました。
毎月貰う検針票は見るものの、料金額を見たらそれでおしまい。何やら詳細な算出値が記されていますが何とも分かりにくいのです。
●そんな中、この提案書が届き、一旦棚上げにはしたものの、このプランを手始めに、「新電力会社」の料金プランも本格的に検討することにしました。

(「試算サイト」のシミュレーション結果はあてにならない!?)
●東電や新電力会社のプランをあれこれ検討するにあたって、まずは、「価格コム」や「当該電力会社のサイト」にある試算画面でシミュレーションしてみました。
「基本料:定額」プランの場合、過去1年分の使用電力の実績値を入力できれば、こうした試算サイトのシミュレーションはかなり信頼が置けます。
●でも、「実測ピーク値」で基本料が算出されるプラン(代表例:東電「プレミアムプラン」)では、試算サイトのシミュレーションは全くあてになりません。
この「実測ピーク値」とは私が勝手に名付けたものですが、「スマートメーター」によって30分毎の使用電力が電力会社に通知・記録され、こうしたプランでは、そのピーク値に基づき当月の基本料が決定されるのです。
●冬場や夏場に、エアコンほか「電気喰い」の機器を沢山同時使用すると、ピーク値は大きくUPします。東電「プレミアムプラン」では、過去11ヶ月(!)のピーク値が参照され、過去11ヶ月のピーク値と当月ピーク値を比較して、大きい方のピーク値が当月のピーク値となります。
ということは、過去11ヶ月の間に1度でも大きなピーク値が生じていれば、それが11ヶ月間ズーット基本料算出の基礎になってしまうのです。

(「ピーク値」ってどこで分かるの?)
●上記のようなプランでは、まず自宅の年間ピーク値を探ることが先決ですが、最大の悩みは、「我家の正確な電力ピーク値なんて皆目分からないよ」ということです。
ウチでは、スマートメーターが昨(2015)年2月に設置されたので、東電に照会したところ、「いつ頃からピーク値の計測・記録が始まるかは未定」との冷たい返答でした。
●実際のところ、スマートメーターは昨年7月から本格稼動していたのですが、東電の「でんき家計簿」でウチのピーク値が分かることを知ったのはごく最近のことです。
「プレミアムプラン」を拡販したいなら、東電のホームページで盛んに宣伝している「プレミアムプラン」のところに、その旨を大きく注記すべきでしょう。
東電「プレミアムプラン」の案内(DM)にもその旨の記載はなく、どうやってピーク値を探るのか迷ってしまいました。
●東電は、スマートメーターの設置・稼動に関してプレスリリースをしていたようですが、当時これを読んでいたユーザーがどれほどいたかは疑問です。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2015/1253922_6818.html
ウチがでんき家計簿を登録したのはごく最近だったのですが、でんき家計簿登録者には、過去何回か、「スマートメーターで計測したピーク値を参照できる」旨 メルマガで通知していたようです。
でも、プレスリリースとメルマガだけでコト足れりとはならないでしょう。
●早速、昨年7月以来の最大ピーク値を「でんき家計簿」で調べたところ、我家は「2.2kwh」(2016年1月14日20:30~21:00)でした。(添付画像の棒グラフ参照)
画像

●このピーク値の主因は恐らく床暖房(PTCヒーター式)とエアコンなどの同時稼動だと思いますが、ウチの契約電力(13KVA)からすれば、これはかなり小さなピーク値かもしれません。
恐らくどのお宅でも天候・気温、家族構成や生活パターンの変化により、ピーク値は千変万化するでしょうが、
契約電力と実測ピーク値が大きく乖離するお宅(契約電力に比べてピーク値はかなり小さめのお宅)は結構多いのではないでしょうか。これは、後述する試算サイトの問題点の背景・主因になっています。
●ともあれ、昨年7月から冬期までの実測ピーク値が分かったので、「プレミアムプラン」の的確なシミュレーションの準備ができました。

(試算サイトの問題点)
先述のとおり、「実測ピーク値」で基本料が算出されるプランでは、試算サイトのシミュレーションは全くあてになりません。その要因は、恐らく次のとおりではないでしょうか。
●例えば「価格コム」の試算サイトにウチの実績電力量と契約電力(13KVA)を入力すると、東電の「プレミアムプラン」の結果は「年間で¥20,000以上割高」と出ます。(ジャッジは「即決で却下!」でしょう)
でも、その結果を仔細に見ると、「13KVA」というウチの契約値をそのまま使って基本料を計算していることが分かりました。その結果、「実測ピーク値」を基に計算される同プランの基本料金とはかけ離れた高額基本料が算出されているのです。
●確かに「実測ピーク値」は各家庭でマチマチですし、本来予測は困難でしょう。真冬に自宅でパーティーを開いて、未明まで暖房・照明を全開にしたら、恐ろしいピーク値がスマートメーターを通じて電力会社に記録されてしまいます。
そんなこともあり得るので、試算サイトでは「現契約値=最大ピーク値」と見なして基本料を試算しているのではないでしょうか。(こうした試算なら後々文句も言われずに済む との考えなのでしょう)
しかし、これでは、各社の新電力プランを検討している我々ユーザーは的確な比較ができません。
価格コム等の試算サイトに対しては、「予測ピーク値が入力できるシミュレーション」を要望したいですね。
●因みに、東電のDMに同封されていた試算表(「貴宅の実績値を基に試算した」とある)には、冒頭の添付画像のとおり僅か「¥600の節約」と記載されています。
東電ですから、予めウチのピーク値を調べたうえで試算することも出来たと思うのですが、どうもそうではなく、ザックリと現契約電力(13KVA)だけをもとに試算したと思われます。
(追記:聞くところでは、契約電力に「0.67」を掛けた数値で基本料を試算したようです)
ピーク値の記録が出来ているお宅は未だ限られている事情もあるのでしょうが、DMでこんな試算表を見せられたら、ユーザーは検討する気が失せます。

(エクセルの計算表を作って試算)
●確度の高いピーク値を知ることができたので、東電の「プレミアムプラン」の料金体系と約款を熟読したうえで、エクセルの計算表を作り、ウチの直近1年間の数値を入力して試算しました。
その結果は、東電「プレミアムプラン」では何と「初年度は年間約¥32,000の節約」と出ました。
なお、調整費、再エネ賦課金は計算から外し、同プランのTポイントキャンペーンや月々のTポイント付与(0.5%)も計算外としました。
●ウチの場合、同プランの契約当初(2016年4月)の「契約電力」は、せいぜい「2KWH」と推定できるので、同プラン滑り出し数ヶ月の基本料金は¥936/月になると予測しました。
現況の基本料が¥3,650/月(定額)ですから大幅ダウンです。
それ以降は、夏場・冬場のピーク値が適用されるでしょうから、基本料は¥1,872/月(又は¥2,340/月)に上がると予想して入力しました。
●競合する東ガス「ずっとも電気2」、九電「基本プランL」、ENEOS「Aプラン」、ソフトバンクでんき「バリュープラン」(東電と業務提携)についても試算してみましたが、「プレミアムプラン」は従量料金も以前より少々安めに設定しているので、これらの競合他社より節約額は多くなりました。
因みに、上記の競合プランの殆どは基本料定額制ですが、この場合、ウチの「現・契約電力値(13KVA)」をもとにして基本料が決まってしまうので、かなり高額(¥3,000~¥3,650/月)な基本料になってしまうのです。
なお、ソフトバンクでんき「バリュープラン」(東電「プレミアムプラン」と同じく基本料はピーク値で決まる)とは僅差でしたが、東電「プレミアムプラン」の先行キャンペーン(Tポイント12,000P付与)も計算に入れると、ダントツで東電「プレミアムプラン」がお得になります。
●基本料金が定額制なら、「プレミアムプラン」のようにピーク値にビクビクしなくて済むのが魅力ではあります。
一方、「プレミアムプラン」に入ったお宅は「省エネに貢献するんだ!」との意気込みで、ピーク値の抑制に努めることになるでしょう。

(余談&グチ)
●ウチの現契約は、東電の「従量電灯C」で契約電力は「13KVA」です。
現契約の13KVAは過大で、高額な基本料と従量電気代に悩まされてきましたが、数年前、東電に相談したところ、「契約電力値(13KVA)を減じるにはブレーカー等の交換工事をお客様自身の手配と費用負担で行うほかない」と言われ、諦めていました。
新電力(小売自由化)時代を迎えて、ようやく高い電気代を減らすプランを選択できそうですが、上記の試算結果によれば、ウチでは、皮肉にも東電の「プレミアムプラン」が最も安くなりそうです。
<但し、「looopでんき」、「みんな電力」が一層安いので、再検討中です。(2016.4.7追記)>
●東電が同プランの先行キャンペーンで、Tポイントを12,000Pも付与するのも破格ですが、このプレミアムプランは東電の危機感の表れかもしれませんね。数年前、ブレーカー交換工事の負担がネックとなり契約電力の低減を諦めていた私としては複雑な心境です。
●正直、東電の「プレミアムプラン」でこれだけ節約になるとは予想していませんでした。
「地域独占」が当たり前だった家庭用電力業界ですが、やはり「競争」(電力小売自由化)は大事ですね。


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この記事へのコメント

  • なべさんより

    うちは、オール電化です。120Aの契約です。調べたところ、どうも我が家では「電化上手」以外では対応できないようです。冬場の電気代はかなり高いです。しかし、以前住んでいた家ではアンプの電源を入れると部屋の明かりが一瞬暗くなりましたが、今はそのようなことはありません。ノイズのような電源の質はわかりませんが、容量がデカいのはオーディオ的には良いようです。
    2016年04月29日 18:42
  • シェルティーのパパ

    なべ さん
    コメントありがとうございます。
    ●ウチ(従量電灯C、13KVA<130A>)の結論は、「LOOOPでんき」(ビジネスプラン)となりました。
    5月10日に東電からLOOOP電気に切替わる予定です。
    <因みに、「オール電化で、電化上手(東電)契約」のお宅の場合、そのまま(電化上手のまま)が良い(お得だ)そうです>
    ●「新電力」とはいっても電力(規格)に変わりはないし、戸建向け給電の末端インフラ(電線・電柱トランス等々)はそのまま(東電から借用)でしょうから、ウチのオーディオ(音質)には、良くも悪しくも影響は無いと思っています。
    2016年04月29日 19:08
  • ヤッチン

    ウチ(従量電灯C、12KVA<120A>)で、基本料金の高さに困ってました。80Aでも足りるとの診断も受けましたが、機械・工事費が自腹(60Aまでだと無料なのに)とのことで、諦めてました。参考になりました。
    2016年06月22日 15:58
  • シェルティーのパパ

    ヤッチン 様
    コメントありがとうございます。
    貴宅はウチと全く同じご事情で、「ピーク電力量の診断」も受けておられたのですね!
    ●3年ほど前、ウチも「従量電灯C」の受電契約値(13KVA)を下げてバカ高い基本料金を節約しようと東電に相談したら、冷たく「そのための機器・工事代は全てお客様負担」と宣告され、契約値の変更は諦めました。
    ●このブログにも書いたとおり、結論的には、ウチは東電とキッパリお別れして、この5月10日から「LOOOPでんき」(ビジネスプラン)に乗り換えました。
    ●ウチにとっては、「みんな電力」を別にすれば「LOOOPでんき」が最安料金になるハズです。
    ●ただ現在のところ、東電からLOOOP社ほか新電力会社へのデータ送信(使用電力量等のデータ)処理が大幅に遅延しているらしく、未だに5月の使用電力量・請求額が分からないままです。(これについては、6/21日経夕刊&電子版に関連記事が出ていますね)
    ●今後も、スマートメーターほか電力供給のインフラは東電所有のままですから、「新電力」と言えども、東電の「呪縛」からは逃れられないわけですね。(ヤレヤレ・・・。)
    2016年06月22日 18:47

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