「pre.emphasis」CD盤騒動の顛末(その4)「注目のUSB-DAC」

久しぶりのオーディオ・ネタですが、この騒動記も「その4」となりました。

●先般、注目していた下記のDACを自宅試聴させて頂きました。 (懇意のオーディオ店さんには感謝、感謝です)

・ドイツRME社の「ADI-2 DAC」
※同社はプロ用音響機材のメーカーとして定評があり、本機の国内発売は昨2018年春だったようです。
 注目の理由は、そのディエンファシス(de.emphasis)機能にあります。
 下記URLは本機のレビュー記事ですが、そこには、添付のとおり、「De-Emphasis」の設定画面が写っていましたので、これが試聴のきかっけでした。

●本機を使えば、DENON盤などに多い「プレ・エンファシス盤」を、「ディ・エンファシス処理無し」でrippingしてしまった音楽ファイルを、「ディ・エンファシスしながら再生」できるのではないか との期待が自宅試聴の動機でした。
09_s.jpg

●試聴結果は、以下のとおりです。

・画像のとおり、De-Emphasisが動作する「AUTO設定」ができる(はず)なのですが、上記音楽ファイル(「ディ・エンファシス処理無し」でrippingしてしまった音楽ファイル)をPCからUSB経由でこのDACに送信しても、このAUTO機能は働きませんでした。

・再度はっきりした結論は、「PC-USB系での音源データ再生」(PCオーディオの根幹ですね)では、如何なるDACでも、プレエンファシスの判別フラグを感知することは出来ないということです。
・一方、AESまたはSPDIF信号なら、どのDACでも、プレエンファシスの判別フラグを感知することが出来、DACは自動でディ・エンファシス処理をしてくれますから、問題ありません。

・おさらいになりますが、本機の英文マニュアルにも下記URL(「ADI-2 pro」のマニュアルP10参照)と同旨の記載がありました。
https://synthax.jp/adi-2pro/docs/technote.pdf
(その要点)
「ADI-2 proのDAコンバーター・チップはデエンファシスをサポートしています。AESまた はSPDIF入力信号のチャンネル・ステータスがDSPによってチェックされ、エンファシス・ ビットを検出されるとDACのデエンファシスがアクティブになります。またエンファシスの 検出と同時に State Overview 画面にWARNING SPDIF EMPHASISのメッセージとし て表示されます。
なぜWARNING (警告) と表示されるのでしょう?(中略)
エンファ シスを含むファイルをPCからUSB再生する場合は、ADI-2 Proのエンファシス検出機能は働きません(!)
その場合はI/OメニューにあるDe-emphasis Onを設定することで 手動で有効にできます。」

・私の愛聴盤には「プレエンファシス盤」が多くあり、それをそのままディエンファシスせずにrippingしてしまった音源ファイルも多いのです。(オマケに、当該プレエンファシスCD盤がもう手元に無いということも・・・)
ですので、その音源ファイルを「PC-USB系」で再生するとなると、本機のように「ディ・エンファシス処理を手動で強制ONにできる機能」を有するDACは貴重です。

・ただ、本機では「ディエンファシス手動ON・OFF」の設定はリモコンでは出来ませんし、本体を弄る当該設定はかなり面倒でした。
(初見機ですから、余計まごつきますよね)

・因みに、アキュのDP-560の「デジタルOUT」から同軸ケーブルで本機に繋ぎ、プレエンファシスCD盤を掛け、本機のディエンファシス機能を「AUTO」にしておけば、自働でディエンファシスが働くはずなのですが、働きませんでした。
(その理由)
アキュ社の話では、DP-560(上位機のDP-720も)では、「トランスポート段階で既にディエンファシス処理」をしているので、DP-560のデジタルOUT信号にはプレエンファシスの判別フラグは含まれていない とのことでした。
(ですので、この形なら、「プレエンファシスCD盤」の再生に全く問題はなく、周波数特性が自動補正<ディエンファシス>された音が聴けるわけです)

・このDACの音質は期待以上ではありましたが、現有DAC(アキュのCDP<DP-560>のUSB-DAC部分。あるいは、今春導入したSOULNOTEの「D-2」)とは当然ながら、傾向が違います。

以上の結果、本機の購入は見送りました。






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